筋萎縮性側索硬化症(ALS)はどんな病気ですか
神経難病のひとつ、筋萎縮性側索硬化症(ALS)について
◎概要
神経細胞が死滅してしまい、筋肉が動かなくなり、筋力低下、筋肉がやせ細る
◎著名人
・ホーキング博士(物理学者)
・佐伯チズ(美容家)
・徳田虎雄(元衆院議員・徳洲会病院)
・舩後靖彦(ふなご)(参議院議員 れいわ新選組)
◎アイスバケツチャレンジ
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療研究支援を目的にバケツに入った氷水を頭からかぶって募金するチャリティー運動「アイスバケツチャレンジ」が一時期流行りました。
◎原因
原因不明
◎好発年齢
年齢50~74歳
やや男性に多い
◎初期症状
【上肢型】
・手がうまく動かない
・腕の痺れ
・字がうまくかけない
【下肢型】
・歩き方が変
・脚がうまく動かない
・自転車のペダルが漕げない
【球麻痺型】・・延髄の麻痺
・舌、咽頭、口蓋の麻痺
・嚥下障害(食べ物、飲み物の飲み込みが悪くなる)
・構音障害(呂律が回らない)
会話のろれつの悪さ、疲れた時におきやすい
嚥下 疲れた時に起きやすい
【予後】
全身まひ
呼吸筋が低下し、人工呼吸器
発症から死亡までの平均期間は約3.5年~5年
最近は、進行を遅らせる治療がすすんで
根本治療方法はないので、進行を遅らせる薬
対処療法
選択肢
気管切開・人工呼吸器
延命しない
◎特徴
頭はクリア(認知症発生する場合あり)
意志はあるので、周りがきちんと意志をくみ取れるようにすることが大事
コミュニケーションは文字盤
目の動き
噛む力
感覚神経は障害されない、自律神経も障害されない
◎困る事
・運動障害
筋力低下による疼痛
進行期には動けないことや圧迫・むくみに伴う耐え難い痛み
関節拘縮・尖足
・咀嚼・嚥下障害
・言語障害
・呼吸障害 排痰障害
◎私がALS患者さん担当した時の思い出
私が数年前に担当したALS患者さん
社長をされていて、凄いおしゃれな方でした
言語障害で、段々と発声がうまくできず、話が聞きとりにくくなりました
そこで、患者さんは鼻をつまんで息もれしないようにして、発声していました。
最初は歩行器につかまって歩けていましたが、徐々に歩けなくなり
教科書通りの症状で進行していきました。
亡くなってしまいましたが、とても印象に残っています。
◆『筋萎縮性側索硬化症(ALS)』に対してマッサージ師が行うこと
・疼痛緩和の為のマッサージ
・血流改善の為のマッサージ
・筋緊張緩和・筋疲労緩和の為のマッサージ
・関節拘縮の改善・進行を食い止める為のマッサージ・関節運動
・活動低下による体の全体の機能低下改善維持のためのマッサージ・体幹運動・ストレッチ
◆『筋萎縮性側索硬化症(ALS)』QOLを維持するリハビリ方法
リハビリが大事
もともと筋肉量が多い人の方が、予後状態が良いので、筋肉を維持するトレーニングをした方がいいか、高負荷すぎるのはNG
◆足首が硬くなり、尖足になってしまう⇒予防改善法
足首の硬さを取る・尖足を改善する方法の動画ページをご覧ください。
動画では、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血向けとなっていますが、筋萎縮性側索硬化症(ALS)方も同様に足首の可動範囲が狭くなり、尖足なってしまいますので、こちらの動画を参考に予防改善を行ってみてください。
◆困る事への対応策
【運動障害】
筋力低下による疼痛 ⇒ マッサージ・ストレッチ・温める
進行期には動けないことや圧迫に伴う痛み ⇒ マッサージ・ストレッチ・温める
関節拘縮・尖足 ⇒ 関節運動
【摂食・咀嚼・嚥下障害】 ⇒ 口腔体操・嚥下訓練、
口・舌の運動、パタカラ体操、
唾液腺マッサージ(耳下腺・顎下腺・舌下腺)
咀嚼筋や口周りのマッサージ
顎二腹筋・肩甲舌骨筋運動(舌と肩甲骨は繋がっているので肩を動かすことも大事)
アイスマッサージ(綿棒を水をつけて凍らせて、口の奥(舌の根・口蓋弓)を刺激 嚥下反射を促す)
【言語障害】 ⇒ 発声練習、ロングトーン、大きい声
【呼吸障害】 ⇒ 呼吸トレーニング 深呼吸・ツイスト呼吸
【排痰障害】 ⇒ 排痰トレーニング 胸を抑えて咳をする 無声で力強い短い呼気 咳払い 背中をタッピング
◆『筋萎縮性側索硬化症(ALS)』リハビリ時に注意しなければならない事
食事前に、あまりつよい運動を行うと疲れにより嚥下障害が起こる可能性が高まるので、運動を実施する場合は、想定される疲労度、食事時間を考慮して、運動強度・運動量を決める。
会話のろれつの悪さ・・疲れた時におきやすい
嚥下障害・・疲れた時に起きやすい
◎医療助成等
・特定疾患医療費助成 マル特
・障害者医療費助成制度 マル障
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そういった難病や障害をお持ちの方に、少しでも明るく元気にポジティブになってもらいたいとの想いをもって日々訪問しております。
訪問マッサージのおすすめ
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