訪問マッサージ師が脳性麻痺の患者さんを担当する際の簡単ポイントマニュアル・注意する事
目次
①脳性麻痺の基礎知識
②主訴・状態の把握
③施術のポイント
④注意点・ご本人・ご家族に伝える事
①脳性麻痺の基礎知識
◎概要
妊娠中、出産後1か月以内に起きた脳のダメージによる障害
非進行性の症状(進行しないが、治らない)
運動と姿勢の障害
脳性麻痺児の割合 400人の1人の割
知的障害ある方とない方(発生しずらいが、話は理解できる方)がいる
◎麻痺のタイプ
痙直型:手足に力が入りっぱなしで硬直し、突っ張った状態
アテトーゼ型;勝手に体が動いてしまう
混合型、固縮型、失調型もあり
◎治療法
対象療法
・リハビリ 新しい神経回路の獲得
ストレッチ⇒足首 膝 股関節 肩 肘 手首 背中
・注射(ボツリヌス 商品名:ボトックス注射)
・薬
・装具 短下肢装具 足首の尖足の方
・マッサージ
・手術
再生医療で、根本治療の研究も進んでいる
②主訴・状態の把握
◎目的のヒアリング(本人が意思疎通可能であれば本人、難しければご家族)
1・筋緊張の緩和
2・姿勢改善
3・疼痛緩和
4・関節可動域改善
5・その他
どこが、どのようにつらいのか聞く
上肢、下肢、全身
◎関節可動域・拘縮 確認必須!
ポイント!脳性麻痺の患者さんの関節可動域・拘縮の程度と要因を見極める
『筋肉の緊張による関節可動域低下』なのか
『関節そのものの拘縮なのか』なのか
見極め方法
筋緊張状態を見ながら、関節可動域を確認
寝ている際の活動が低下している時に、動くかどうか
ボツリヌス菌注射時に筋緊張取れると可動域が確保できるのかどうか
◎変形拘縮が起こりやすい箇所の確認
尖足
はさみ足
股関節
斜頸
③施術のポイント
◎基本
まずは体幹に近いところから末端へマッサージ
その後、大きい関節・筋肉から関節運動・ストレッチ
◎関節可動域低下の要因を見極めて対応する
『筋緊張による関節可動域低下』⇒筋緊張緩和メイン(マッサージ・拮抗筋の抵抗運動)
『関節そのものの拘縮』⇒関節可動域訓練・他動関節運動メイン
◎筋力トレーニングは、筋緊張している拮抗筋をトレーニング!!
筋緊張している拮抗筋は筋力低下になっているので、その拮抗筋をトレーニング
④注意点・ご本人・ご家族に伝える事
・施術時は何をしていてもいい
施術時は、体に力が極力入らないように、テレビ見てもいいし・話をしてもいいし・寝ていてもいい。何もしていないで、マッサージ中は遊んじゃだめだと思って真面目に受けすぎるのはかえって緊張が取れないので良くないので、予め施術中は何をしていてもいいですよと伝える。
・痙縮を軽減するボトックス注射した後にやってほしい事
注射(ボツリヌス 商品名:ボトックス注射)
注射後に筋緊張が緩和されているタイミングで、注射した対象の筋肉(緩んだ筋肉)のストレッチと注射した対象の筋肉(緩んだ筋肉)の拮抗筋のトレーニングを行う。
※注射後、脱力しすぎると転倒の危険が高いので注意
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最後に
脳性まひ児の方はQOLの維持向上につながる訪問マッサージがおすすめです。お近くの訪問マッサージ事業所を利用してみてください!
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