脊髄損傷の自費リハビリ施設と病院リハビリの違いとメリット・デメリット|訪問マッサージ関連情報
当院には脊髄損傷の患者様がいらっしゃいますが、患者様より『自費リハビリ施設があるみたいだけど、どうなの?』と聞かれる場面がありましたので、これについてのお話をいたします。最近、脳梗塞の後遺症の麻痺の方向けの自費リハビリ施設がとても増えていると思います。
一般的な病院 | 自費リハビリ施設 | |
費用 | 保険適応、医療費助成適応可 | 15~30万円(施設による) |
メリット | ◎保険が適応される ◎医師の指示のもと行う ◎診断・検査体制が充実 | ◎マンツーマンで一人一人時間をかけてくれる ◎下肢に体重をかけるエクササイズができる ◎該当疾患に特化したリハビリを行っている |
デメリット | ▲自費と比べて時間をじっくりとれない傾向がある ▲医療保険の適応期間か限られケースがある | ▲費用が高額 ▲医師の指示がない ▲診断・検査体制がない |
一般的な病院のリハビリテーション
受傷・入院してからの一般的な経過
- 急性期病院 最長2か月
- 回復期病院 5か月、1日最大3時(脊髄損傷専門機関での9ヶ月間)合計1年4か月
- 生活期・維持期~ 通院リハビリ30~40分
一般的な病院のリハビリの方向性
- 「残された機能をいかにして使い、ADL(日常生活動作)を可能にするか」
- 残存機能をうまく使うことが主眼となります。
- 筋力強化、歩行器、車椅子、排尿、排便の技術が向上及び指導がされることが多いです。
- 残った機能を120%、150%使えるようにするためのリハビリ
メリット
- ◎保険が適応される
- ◎医師の指示のもと行う
- ◎診断・検査体制が充実
デメリット
- ▲長期(数年単位)に渡って実施すること不可なケースがある
- ▲自費と比べて時間をじっくりとれない傾向がある
- ▲長期で行うことが可能な医療機関がない
- ▲医療保険の適応期間か限られている
自費リハビリ施設
自費リハビリの方向性
- 失われたの機能回復を目的(以前は元に戻らないと考えられていた)としています。
- 脊髄の迂回ルートを形成し、残存神経回路も再教育することで機能回復を目指すところが多いです。
- 良くなる方もいるものの、確かなデータがなく、どこまで改善できるかが不明確というのは事実です。
- 明確なエビデンスがないので今後、比較試験実験が行われて科学的根拠のあるリハビリが整備されるかもしれません。
メリット
- ◎内容としては、マンツーマンで一人一人を時間かけれる60~120分
- ◎積極的に下肢に体重をかけるエクササイズができる
- ◎該当疾患に特化したリハビリを行っている
デメリット
- ▲費用が高額
- ▲医師の指示がない
- ▲診断・検査体制がない
- ▲1回・2回程度で劇的に治るものではない
自費リハビリに通いたけど通えない方が自分でもできること・ぜひやってほしい事!
臥床⇒座位⇒立位の時間を多くとる
脊髄損傷の方はどうしても荷重がかからない状況環境になってしまいますので、臥床⇒座位⇒立位の時間を多くとる事を心がけてください。その際に必ず安全面に気を付けて行てください。
自分でできるリハビリを積極的に
自費リハビリ施設は、経済的に誰もが気軽に通えるものではないので、ぜひ自分でできるリハビリを積極的におこなってください!
You Tube『藤和マッサージch』では、自宅で自分でできるリハビリ方法などをご紹介しています!
あなたの知りたい事・悩み事は解決しましたか?
もっと知りたいことがある場合は
⇒無料相談・質問フォームから質問・相談することができます!お役立ち情報メール配信
Line公式アカウント
- 役立つ情報をLine公式アカウントで配信しています!