訪問マッサージ師ができるパーキンソン病の方のための簡単発声練習
『声が小さくて意思疎通が難しい・・言語聴覚士みたいなリハビリは出来ますか?』について回答(パーキンソン病の方のための簡単発声練習)
パーキンソン病『声が小さくて意思疎通が難しい・・言語聴覚士みたいなリハビリは出来ますか?』
患者様のご家族様より頂いたご質問『主人がパーキンソン病を患っており、声が小さい、はっきりしゃべれなくなってきて意思疎通が難しい状況なのですが、言語聴覚士さんみたいなリハビリはできますか?』
回答:訪問マッサージ師ができるパーキンソン病の方のための簡単発声練習
パーキンソン病・パーキンソン症候群の方は運動機能が低下してくるのが特徴で、その中でも多くの方が言語障害にかかり、当院でもご家族から『まかなか会話がうまくできなくて・・』、『何かできる事はないですか?』という声が聞かれます。こういったパーキンソン病の発声の症状で悩んでおられる方はたくさんいます。
パーキンソン病の発声の特徴
- 弱くかすれた声
- 単調な声
- 不正確・不明瞭な発音
- もごもごしで早口な発音
当院の基本的スタンス
患者様がよくなるのであれば、できるだけの事はしたいと考えています。
当院ができる事・できない事
ただその中でも、できることと、できないことがあります。
できない事
- 脳梗塞や事故によって脳の特定部位に破損が生じ発生した言語障害「失語症」と「構音障害」
- 言語聴覚士が行う指導や訓練
できる事
施術の中で単純な発声練習を行う
訪問マッサージ師ができるパーキンソン病の方のための簡単発声練習
発声のメカニズム
- ①息を吐く
- ②声帯を振動(ギターの弦を)
- ③声を共鳴(鼻腔で共鳴させる)
- ④言葉を発音
発声のメカニズムのどこに問題があるか?
- ①息を吐く力が弱いのか?
- ②声帯がうまく閉じられず声帯から息漏れして声帯をうまく振動させることができていないのか?
- ③声を鼻腔で共鳴させて響かせることができていないのか?
- ④口腔・くちの開け方できちんとでていないので発音できていないのか?
発声のどの部分に問題があるかによって、何の発声練習が必要か変わってきます
発声練習①息を吐く(息を吐く力が弱い)
⇒深呼吸
発声練習②声帯を振動(声帯がうまく閉じられず声帯から息漏れ)
⇒咳払い・ため息
発声練習③声を共鳴(鼻腔で共鳴させて響かせることができていない)
⇒ハミング
発声練習④言葉を発音(口腔・くちの開け方できちんとでていない)
⇒・あえいうえおあお「あっ/えっ/いっ/うっ/えっ/おっ/あっ/おっ」
あめんぼ赤いな(北原白秋の50音)
スマホ発声アプリ
ロングトーン(『お——–い』と遠くの人に呼び掛けるように発声する)
まとめ・ポイント
ポイントは発声のメカニズムの中で、どこに特に問題があるかを見極めることが大事です。①息を吐く、②声帯を振動(ギターの弦を)、③声を共鳴(鼻腔で共鳴させる)、④言葉を発音のそれぞれによって、やるべき訓練・発声練習内容が変わってきます。この内容は施術時だけでなく、普段のセルフケア・セルフトレーニングすることができますので、ぜひやってみてください。
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